青の向こう




みっちゃんこと、斎藤美加は同じ団地に住む友達だ。


気が強くてその上、頑固なみっちゃんと私はとてもよく似ていて、小学校時代は衝突する事も多かった。

けれど私達はすぐに仲直りをする。

お互い謝る事は絶対にしたくない性分なわけだが忘れっぽいのも性分だった。


昨日あれだけ何で遊ぶかで揉めて帰ったのに、次の日に相手に話したい話題があるとそれを話す。

その頃にはすっかり忘れているのだ。


私達は話す事が大好きで、その日あった事を喋りまくる。

好きな歌手の話、買ってもらった鞄の話、2組の高橋さんが実は同じ苗字の高橋君を好きだという話。

ようは取り留めのない会話である。


けれど時には大事な話をした。


好きな人の事や、お母さんとお父さんが最近喧嘩ばかりしている事、進路の事。


たまにする真剣な話もまた私は好きだった。

相手を信頼しているから出来る会話だという事を知っていたからだ。