青の向こう





授業中も空想に更ける事が多かった。

黒板の文字を見るふりをして、色が混じった深緑を見ながら「もし、黒板が緑色じゃなかったら」と考えた。


英語にするとブラックボードなんだから黒にすればいいのに。
きっと白いチョークがよく映える。

あ、でもそれだと赤やオレンジみたいな主張する色のチョークが映えなくなるな。

そうか、だから緑なんだ。


とまあ結論に至る訳だが、持論で締めくくる為曖昧で適当に終わる事の方が多い。

と言うより大概が考えている間に次の「もし」話に移り、忘れる。


それに既に結果が存在する「もし」話はつまらないのだ。

空想の広がる余地がないし、どこかで聞いた事があるその結果が、私の思考にストップをかける。


そうではないのだ。


例えば「黒板の色が黒だったら」よりも「私が西野君と付き合ったら」の方が断然面白い。