青の向こう




随分昔から「もし〇〇だったら」の後を考えるのが好きだった。


もし魔女になれたら。

もしかけっこで一番になれたら。

もしあそこにお化けが立ってたら。


小さい頃のそれはほとんど妄想に近く、私はじっくり考えながら嬉しくなったり楽しくなったり、逆に不安になったり怯えたりしたものだ。


小学に上がった頃からはもう少し現実的な「もし」を考えるようになった。


もしクラスで一番成績がよくなったら。

もしあの服を買ってもらえたら。

もしお母さんが私のお母さんじゃなかったら。


もうこの頃になると空想に耽ったくらいで一喜一憂する様子を表に出したりはしなくなった。


恐らく既に「もし」話が私の中で密かな楽しみになっていたのだろう。