青の向こう




白と青のギンガムチェックを背景に、大きな向日葵がいくつか散らばった柄で、一昔前ならばあちらこちらに着ている人がいただろうベタなワンピース。


当時十歳だった私に、父方の祖母がくれた誰かのお古の服だった。


夏らしいプリントが気に入っていて、夏休みは何度も着た。

これに麦わら帽子があれば完璧だったのだけれど、なかなか買ってもらえず泣いて母に頼んだのを覚えている。


だから六年も前に着ていたものだったけれど、私はそのワンピースをよく覚えていて彼女が着ているそれは、確かに私が持っていたものと同じだと確信した。


見た所、その少女はなかなか身長が高い。

おかげで服は小さく見え、膝丈のワンピースは少し膝上のミニになっていた。


彼女は誰かと話しているようだった。

数メートルの距離がある為、相手の子やその子の顔は見えないが、話しているのは女の子らしい。その子は麦わら帽子を被っている。


それにしても今時あんなワンピースを着る子がいるんだなあ。