「ごめん。てっきり湊一人だけだと思って。どうしよ、私湊のとこに泊まる予定で部屋取ってないのよね」




チラッとあたしを見る西海さん。その視線に耐えきれなくてあたしは荷物を持った。



良かった。入ってくる直前にベッドから立ち上がってて。


この人、絶対に確信犯だ。




「あの、あたし部屋空いてるか確認してきます。西海さんは小坂さんとで大丈夫ですよね?じゃあすいません。失礼します」