駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ？〜

舞花と約束したんだ。
今日は家に行くって。



「もし、あたしが湊の最優先になれるのなら花火大会の日に泊まってほしい」



でも、結局俺は舞花に言われるまで自分のやったことが舞花への裏切りだなんて思わなかった。


それくらい瑠夏が俺の生活の中にいるのが当たり前だったから。



「・・・謝っても許してもらえるわけねえよな。実際、俺はお前を裏切ったんだから」



結局、帰宅ラッシュと重なって道路は渋滞。新幹線の駅に着いた頃には待ち合わせ時刻の19時だった。


とりあえず、すぐにでも舞花に連絡しようとしたけれど俺の携帯は充電が切れている。