駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜

あの日、舞花が倒れたと聞かされたとき、本当はすぐにでも行きたかった。



でも、そのときも俺は踏み出すことより俺とみづえおばさんの関係性に気づかれることのほうが頭を占めていた。

ただ、チャンスだと思った。


おばさんに母親のふりをして診断書を医者に書いてもらうように依頼した。



さすがに何度も嫌だと言われたけれどそれがあるのとないのじゃ直談判でも全然違う。だから無理を承知で頼んで書いて送ってもらった。




「ほんまは嫌やけど、湊のためちゃう。舞ちゃんのためになるんやったらってことで書いてもうたからね。それと、あの子のことはこれからうちが面倒みるから。だからあんたは気にせんと自分のせなあかんことをしなさい」