浮かれててそんなことにも気がつかなかった。今すぐこのおぞましい浴衣を脱ぎ捨てたい。



「早く、湊に代わってくれませんか?あたしはあなたと話したいわけじゃない。湊と・・・」



「人のもの、気安く呼ぶんじゃないわよ。わからないの?あなた、湊はあなたとの花火大会なんかより、あたしを優先したの。それがどういうことかわからない?湊はね、あなたじゃなくあたしを選んだの!!」



やめて、やめて。あなたのそんなヒステリックな言葉を聞きたいわけじゃないの。


湊はあなたのものじゃない。
あたしの・・・



「・・・ねえ、湊って足首にキスするの好きよね。あなたももうされたの?」