弱ってたとはいえ、疚しい気持ちがゼロじゃないのにあたしは柴田くんと朝まで過ごした。

あのとき、思いとどまらなければあたしは、あたしと柴田くんは・・・



「・・・バカ。お前、本当バカだろ」



「バカ?!誰が、バカだって・・・」



俯いていた顔を上げて湊のほうを思いっきり向くと思いっきり力を込めたデコピンが降ってきた。



「いたーっ!!」



「バカ、お前本当バカ過ぎてヤバイ。そこまでバカ正直に言うんじゃねえよ。でも・・・俺、やっぱりお前のそういうとこ、嫌いじゃねえよ」