あなたのこの大きな背中にくっついて温もりを感じられるだけで何でもやってやるって勇気をもらえる気がする。



そっと手を離した小坂さんがくるっと後ろを向いてあたしをヒョイと抱え上げて机の上に乗せた。



「舞花、好きだ。俺も情けないけど自信もないけど舞花のことをいつでも思ってるから」



重なる唇。離れるのは不安。まだあたしたちは始まったばかりだから。


それでもきっと湊となら坂口様のように遠距離恋愛を実らせられるはず。




小坂さんの、湊のキスを受けながらあたしはそう胸に誓った。