「ねえ、湊。神戸詳しいわよね?案内してくれるでしょ?」



重苦しい雰囲気の中、口を開いたのは西海さんだった。

自分の彼氏が他の女の頭を撫でて名前を呼び捨てにしてるというのに、どうしてそんな風に小坂さんに甘えられるの?



やっぱり西海さんは柴田くんのことなんて・・・。


ふと柴田くんを見るとあたしを見下ろしてまた優しく頭を撫でた。