こんな、駆け引きは知らない。どこまでも強引。


でも、決して踏み込まずあたしを野放しにしたかと思えばこの手のように全部掴まれたこの気持ちに身動きできなくなる。



だからそんな彼を見つめることしか出来なかったあたしの耳に




「ドラマみたい」




なんて周りがざわついていたなんてこれっぽっちも知らなかった。