大王様
「 それぐらい 褒美が出るだろう 。 驚いてしまったわ 。紛らわしい言い方しおって 。」


ホォホォホォ っと 笑っている 。


ロード
「 申し訳ないのですが ……… 今は 難しいかも 知れません 。財政難が 続いてまして 。」


マール
「 やはり そうなのですね 。 神殿の方も 経費が 減額されたのも 、それが 理由ですよね 。 そうですか ……… ギルドマスターも ご存知だったのですね 。」

ブリッツ
「 負担は そういう所に 出るのですね 。その一方では、 私腹を肥やす貴族どもが 増えて居るようで 、 秩序が 乱れて いるのです。民の 駆け込み場は ギルドに なっているし 。」


大王様
「 ウム 。それで、儂も 呼ばれたのじゃな 。考え違いを していたようじゃ 。すまんな 。」

シド
「 いいえ 。私も わざと 申したので ……… 失礼しました。 この魔法具は、 この世界で 必ず 必要とされます。それで このまま他国に 売れば 、 国益が 増えて 一時は 良くなるでしょうが ……… しかし、このままでは 民の生活は 変わらないか ……… もしくは 。」


ダン
「 年々 、税の取り立ても 厳しくなるばかりだしな。スラムも 人増えてるし 、あと 大王様 御用達だった 仕立て屋も 店じまいする所だったしな 。」


大王様
「 なんじゃと ……… 今 どうしておる?」


シド
「 今は、 ギルドと 契約してもらって 営業してますよ 。」


ブリッツ
「 国民にも 皺寄せが あったのだな 。 それは 私も 把握してなかった 。魔獣の方で 手一杯だった 。 それで これから 何を するのだ 。」


ロード
「致し方ないですね 。」



説得出来たようだ 。


ガイ
「 アランは 私が 頼まれておるで、 心配ない 。大王様には お孫様を お願いしたいのだが ……… いかがでしょう ?」


大王様
「 女にでも 現を抜かしておるのだろう 。良かろう 。それに ……… アレスには まだ 、耐えられんだろうしな 。それにしても アランは ……… 一度経験したのに …… 駄目じゃのぉ 。」


シド
「 後、 ロードさんには 、税関係の事を お願いしたいし 、ブリッツさんには 貴族の方々を 牽制して 頂きたいんですね 。」


ロード
「 やれることは やってみますよ 。」


ブリッツ
「 こちらは 難しいな …… 現状維持が 精一杯だ 。」


大王様
「 何を 弱気になっておる 。」


ハイド
「 そんなことはないのです 。騎士団長は、 良く 動いてくれています 。 ただ ……… 。」


ガイ
「 王妃様のご実家が 関係していて 、厳しいのですよ 。だから あの時も 、あの家の者とは 賛成しないと 進言させて頂いたのに …… 。 」


大王様
「 そうか ……… アランが どうしてもと言うし 、 シーリアも 気立ての良い娘だから 良いと思っておったんだがな 。 」


ガイ
「 あの子は 大丈夫ですが …… あの家の者は、野心が 強い者が 多いので 使えるものは 何でも使う。貴方が 隠居した今、思うままに出来るでしょう 。」