フルーツの盛り合わせとゼリーが運ばれて来た。


サラさんが凄くみてる。…そんなに期待されて…口に合わなかったら困るよ…。


サラ
「綺麗ね。私の為に作ってくれたの?嬉しいわ。どーしよう勿体なくて食べられない。」


ダン
「折角なんだから食べろよ。サッバリしてて美味しい 。 これなら調子悪くても食べられるな」


サラ
「じゃ頂こうかな。うん 食べやすい。ともちゃんの優しさが伝わるわね。ともちゃん これはどう作ったの?」



「喜んで貰えて良かった。これは、豚の皮と骨を煮込んで 、ゼラチンを取り出して使ったんです。」



ダン
「へぇ~ 豚の骨と皮が原料になるのか。珍しいな」


バタバタ ドン !!

リサ
「ともちゃん 美味しいわ。これもレシピ 作って!」


「はい。勿論です。でも家庭で作るの大変なんです。」


ダン
「もしかして時間がかかるのか?それより豚しか取れないのか?」


「いいえ あと牛の骨とかと魚からも取れたと思います。やった事は無いんで断言出来ないですが…」


サラ
「骨と皮って本来捨てるから…この町の肉屋から、回収してまとめて作った方がいいのね。」


そこへ話を聞いていたギルトの人が勢いよく身を乗り出してダンさんとサラさんに話始めた 。

ギルトの人A
「なぁ 全部うちでやればかなり儲かりますよね。ソースってやつも他で頼まないでうちでやれば良くないですか?」



やっぱりそう思う人もいるよね…。

手間が多いのになぁ…


そのとき



フローラ
「ともちょっとこっち来て。」

少し離れた所からフローラに呼ばれる。


「すみません行って来でもいいですか?」



ダン
「いいぞ。こいつに話してからまた話を詰めて行こう」


「はい。分かりました。」


私はフローラの方へ行く。





サラ
「そうね。ここでやればそうなるかも知れないわね。でも一番裕福になるのははあの子よ」


ダン
「あいつはそんなこと思ってもない。ソースとケチャップのことも出来るなら特産品の無い所で作りたいって言ってるんだから…そうだな スラム街の知り合いに聞いてくる」



サラ
「それがいいわね。スチールさん? あの人なら皆の事考えてくれそうね お願い。


自分達だけでは出来ないわよ。

別に私達裕福になりたくてするんじゃ無いわよ。とはいっても働いた分は勿論貰うけど…あの子のお陰でこの国が豊かになっていこうとしてるのに…」


リサ
「本当ね。なんでも 一生懸命で。でもそんなの国が考える事なのに…そんなことも言ってたのね。でもおじさんも喜ぶわね。」


サム
「あぁ親父喜んでた。初めは信用してなかったけど。」


シド
「本当だよ。全然信じ無かったよな。ソースとケチャップ 味見したり、作り方説明してやっとだったもんな。」


サム
「今までが今までだったから…驚いたんだろう」

リサ
「でも叔父さんの所 良かったわね。」


ダン
「お前らも分かったか?もうここでやるってのは無理なんだよ。あの子に何かあったら まず反対したお前ら疑うからな。まぁここにいる奴が許さないからな。」



ギルトの人
「で でも。 (ここにいるのって サラにダン、シドにリサ サム って殆んど帝じゃないか…あの娘何者?)」


シド
「 あっ ごめん!忘れてた ルナ シリウスもだから。 覚悟しないとな」


ギルトの人
「もうこんな事考えないですよ。」


サラ
「なんでシリウス? ともちゃんと会った事ないわよね」

シド
「ついさっき。ルナが会わせてた。ゼリー盛り付けたのシリウスとともちゃんだから。」


ダン
「後で紹介しようと思ってたんだが…。」


ギルトの人
「あの あの子って何者何ですか??」


サラ
「あらっ 知らないの?あの子は家の娘になる子よ♪」



リサ
「そうそして そのうち家にお嫁さんに来るのよ?」


シド
「いやいやうちかもしれないだろ?」


ギルトの人
「そうかですか。(…良く分からんが気をつけろって事ですね。)」


近くで聞き耳を立てていた 残りの二人も頷く。



その 少し離れた場所では、


フローラ
「このゼリー 彩りも良くてお洒落よ。レシピ販売の時は家のお母様も連れて来るわね♪」


カルス
「そうだな うちも呼べば来るけど」


ライト
「いい機会だから来てもらえよ。俺も久しぶりに会いたいし。うちは悪いけど無理だな 。…… あっ サムさんなら手伝えるかも。」



「ありがとう。私だけでも出来るから気にしなくていいんだよ。でも 皆のお母さんに会えるのは楽しみかも。」


楽しく話している。