家まで送ってくれた美咲君は、 「俺、諦めないからね!!才華先輩!!」 と満面の笑みでそう言う。 そして、あたしに手を振って 背を向けて帰っていく美咲君。 俺って…… これから、“俺”でいくのかな? いやいや、そこじゃなくて、 諦めないからねって…… 美咲君の背中を見ながら あたしは、微笑んだ。 家に入って、 夕飯とお風呂を済ませて、 疲れていたのか、 部屋に入った途端、眠ってしまった。