美咲君は静かに聞いてくれた。


「そうなんだ。ごめんね…無理に話させて……」


「ううん。泣いたのは美咲君が、
楽しいって言ってくれたから。それがすごく嬉しくて。」


「僕は凄く楽しいよ!!才華先輩が、笑ってくれるし
僕に付いてきてくれる。優しくて、可愛くて、
とっても楽しいよ!!」


美咲君は、また笑顔で嬉しい言葉を
何度も言ってくれる。


また、涙が溢れそうだった。


そんな時。

『本日はお越し頂き誠にありがとうございます。
そろそろ閉館の時間になりました事をお知らせします。』

と放送がかかった。


「先輩っ!!最後乗ろう!!」


「え?」

美咲君は、あたしの手を握って
走りだした。