何?何?

あたし、なんで、抱きしめられてんの……

「ごめんね…」と言ってあたしから離れた
美咲君。

「どうしたの?」


「ちょっと女の子に囲まれて
どうしようかと思った……それに、
才華先輩来てたの知ってたし……
逃げられなくて、ごめんね…」



美咲君は、そのまま何度も謝った。



「もう、いいよ??美咲君??」

「ごめん……遊園地行こっか」

「うんっ!!」


あたしと美咲君は、
電車に乗ってとなり町の遊園地に向かった。



「人多いね…」

「だね……土曜日だしね……」

「そうだね…」


そして、あたしたちはチケットを買って
中に入った。