ヤバイッ!!

もう、遅刻だ……

美咲君待ってるよね……


10時30分に駅前に到着した。

辺りをキョロキョロ見回すと、

ひときわ目立って、
女の子に囲まれてる美咲君が居た。


声かけづらいな……

ちょっと座って待ってよっかな??


あたしは、近くにあったベンチに腰を降ろす。



「あっ!!才華先輩!!」

と、あたしを呼んでこちらに走ってくる美咲君。

あたしの手をグッと掴んで

「一緒に逃げて!!」

そう言って走りだす。


少し走ると、木の陰に隠れる。

その時あたしは、
美咲君にギュッと抱きしめられていた。