美咲君は、

あたしを抱きしめたまま眠ってしまったから、

身動きが、取れなくなった。


まぁ、あと少しで授業終わるし、
起こさなくていいよね……

それに、凄く気持ちよさそうに眠っていて、

起こすに起こせなくなったのもある。

彼の寝顔を見ていると、

あたしまで眠くなってしまった。


「いっ!……先輩…才華先輩!」

「…んっ」

「起きてくださいっ!!」

「あっ、ごめん」

「気づいたらもう、昼休憩で……」

昼休憩って……

早く戻らなきゃ……

「じゃあ、戻ろっか。」

「はいっ 」

あたしたち2人は少し急ぎ気味で

教室に戻った。