「中本ってバカ?」

「えー?ひどーいっ!啓人君っ」



2人とも凄く仲がいい……

それに、啓人君って……
名前で呼んでるんだ…………


──って彼女でもないのに、なにムカついてんだか……


でも、本当にショック受けているわけで……


深呼吸をして楽しい声で言う。



「お待たせっ!ドア開けてー!」

「おうっ!!」



ドアを開けてくれたのは啓人だった。


「あ、ありがと……」


あまりにも近くてドキドキしてる……

顔も赤いかも……


「才華?顔赤いよ……?」


えっ、やっぱり……


「そうかな?ちょっとトイレ行ってくる……」



そう言って、トイレに向かった。