『美佐子っ!!!!!』



──……ドン!!



あっという間だった。



大きなトラックが美佐子にぶつかったのは。




俺は何が起きたのか理解が出来なくて、
美佐子に近づくことも救急車を呼ぶこともできないくらい


動揺して、ただ、立ち尽くしていた。




『誰か!!救急車を!!!』



通りすがりの男性が美佐子に近づいた。



俺はどうすることもできなくてその様子を見ていた。



涙すら出ないほど、衝撃の瞬間だった。