「才華、先輩……」



俺の前の席には先輩が座っていた。




「2年生になったんだから、しっかりしなさい!!ね!!」




俺は大きく頷いた。





「じゃあ、戻るよ!!」





そう言って図書室の扉の前で俺に笑いかける才華先輩の顔は






──心の底からの笑顔だった。






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