「そして、亜澄と幸せにね?啓人。」


「あぁ。」


「亜澄泣かすと承知しないから!!」


あたしはここ一番の笑顔を見せた。




「おう!!!
じゃあ、戻ろう、教室。」


「あっ。先戻って亜澄と」


「分かった」


1人になりたくて言った。


屋上のドアが閉まる音と同時に我慢していた涙が溢れだす。



「うっ……くっ……うわああん……ふぇ……グズッ」


ダメだ。
止まんない……


分かっていたのに……


フラれるのなんて初めから分かっていたのに……



こんなに辛いんだ……