「あぁうん……
決まんなくて下ろしてきちゃった……」


亜澄は驚いた表情だった。

そんな亜澄は髪の毛をすっきりてっぺんにあげていて
お団子にしていた。


「ダメだよ!!今日は体育祭なんだよ?気合入れなきゃっ!」


そう言って、
あたしを勢いよく近くにあった椅子に座らせて
あたしの髪の毛をいじりだした。



「あっちょっ亜澄!?」

「あー!!動くなぁ!才華っ!」



そう言う亜澄はあたしの頭を両手で押さえた。


亜澄は手慣れた手つきで
あたしの髪の毛をまとめていく。


「はい出来たよ?」