そして放課後。

亜澄と啓人は2人で帰った。

まぁあたしが2人で帰れって言ったんだけど……


そして、あたしは1人で教室を出て
1人で正門へと歩く。


茜色の空が地面を赤く染めていて、
あたしの影も赤くなっていた。


自分の影から目線を前にし、改めて歩き出す。


やっと正門を抜け、自分の家の方向に歩いていく。


「あの……」


え?

後ろから声をかけられた。


ん?

この声聞いたこと……ある。


あたしはその声のする方を振り向く。


「あの、美咲いますか?まだ学校に……」


あ、あの子だ!!
美咲君と言い合いしてた……