「美咲君…おめでとう!」

「ありがとうございます!!やっぱ俺、先輩が見てくれてたから
頑張れたんす!!」


「そんなことないよ!!」


あたし達は帰り道を歩き始めた。


その時、後ろから美咲君を呼ぶ声が聞こえた。


「美咲!!!」


あたしと美咲君は振り返った。


あっ、さっきの女の子……



「先輩、行こう。」


美咲君の顔はとっても怖かった。

「美咲君、いいの??」

「まって!!美咲!!話聞いて……」


女の子がそう言うと美咲君は立ち止まって振り返り

一言。



「今更なんだよ!!俺は話なんかねえよ!!!」


と、怒鳴る美咲君。



あたしはその場に立ち尽くすしか


なかった……