もう、
あたしの正直な気持ち言わなきゃ。

あたしが、フラフラした気持ちでいるから、

美咲君も、

亜澄も、


悲しんだり、怒ったりするんだよ……


あたしのせいなんだよ……

全部。
何もかも……


美咲君にも、
亜澄にも。

ちゃんと言わなくちゃ……


「美咲君……!!」


「なんすか??先輩…」


「あたしは……」


はぁ。


「あたしは、やっぱり美咲君を好きになれない。
あたしは、啓人が、好きなの……」


言えた……

前から言ってたけど、
ここまではっきり言ったのは初めてだ……



「やっと言ってくれた。俺、もう一回告白しようと
思ってたけど、
そこまで言われちゃあね……
応援するよ。俺、先輩が好きだから!!」




そう言う美咲君は、いつもの笑顔が素敵な
美咲君だった。