「……かっ!才華!」

「え?」

「『え?』じゃないわよ!ボーっとして」

「ごめんごめん……何?」



この子はあたしの高校1年からの友達の
中本亜澄(なかもとあすみ)。



亜澄は、学校1の美人でそんな彼女と居るあたしは


可哀想なくらいダメに見えるんだよね…。



「明日どこか行かない?」

「どこかって?」

「まぁ遊びに行くとか?」



亜澄らしいわけ分からない回答……


どこ?って聞いてるのに~っ


「じゃあ、あたしの家に来ない?」


とあたしが提案すると即答でOKが出た。


突然教室のドアが開く。


「席につけよー」

「あっ、先生来たからまたあとでね?才華!」



あたしは小さく手を振る亜澄に手を振りかえした。