人形と王子様【完】



「 亜憐さん、ちょっといい? 」


ーーグイッ

急に冬麻に腕を引かれ
あたし達は教室をでた。



「 はぁ?! 」



「 ちょっ亜憐! 」







ーーーーー....









ーーきぃいいい


錆びた重たいドアを開ける。
ここは




「 屋上 」




「 ちょっと話があってな 」




冬麻はつかんでいたあたしの腕を離して
あたしと向かい合うかたちになる。