「もうすぐ梅雨だな・・・」

登校途中の道を歩いていると時々見かけるようになったアジサイを横にふっとつぶやいていた

「何か嫌な思い出でもあるのかな?修一」

俺を道の壁と手を組んで挟もうとしているのは長門公平、性格は正に高校生という感じで活発そのものだ(悪く言うと変態だ)

「いや、特には、ただアジサイが咲き始めていたからそろそろ梅雨かなって思っただけだ」

そう、別段梅雨が嫌いと言うわけではないがなんとなく、本当に少しだけ不安を感じていたのは確かだった