「ネコのメールの事やねんけどな。最近瑠夏ちゃんからの手紙にも悩んでんねんな…」

「手紙?そーいえば最近瑠夏ちゃん先輩に手紙渡してますね。何が書かれてるん?」

「んー俺もよくわからへん。てかちゃんと読んでないし。」

って言って京太先輩がリュックの中をガサガサ探してあたしに手紙をほいって渡してくれた。

手紙見せてくれるんや。

「ありがとうございます。」

「これな誰にも見せてないねん。ももは信用してる。だから相談してるんやけど。まぁ読んでみて。」

「はい。」

瑠夏ちゃんの手紙を読んだ。

「1時間目物理でした。面白くないから先輩に手紙書きますね☆」

とか
「授業中先生に当てられちゃいました。」
とか
「京太先輩最近瑠夏病み期みたいです」
とか

瑠夏ちゃんのどーでもいい内容が書かれてあった。

そして最後は必ず
「京太先輩好きです。恋愛的な感情ではないんですが好きです。」

って書かれてあった。

それが4日か5日間続いていた。

「これすごいどーでもいいな。」
って思わずあたしが言うと

「やんな。こんなん渡すって事は手紙の返事しなあかんのかな?」

「いや、せんでいいと思う。それにこの内容で返す言葉なんて見つかりませんよ。」

「やんな。このまま手紙貰っても読むだけにしよ。」

って言って一つ問題解決。

「ネコのメールもうざいんだったら返信しなくていいと思います。毎日無視したらいいやん。」

「うん。そうやねんけどな。無視したら可哀想やん。たまに[気づかんかった]って一日経ってから返信してる。」

「先輩優し過ぎです。」

「優しいか?そんな事ないで。」

「優しい過ぎ。だから毎日メールくるんですよ。」

「んーでもなぁ…」

ネコのメールは解決しないみたい。