―― それから、1週間が過ぎた。 季節は、9月から10月へ。 休み時間、机に突っ伏していると、 上から声が降ってくる。 「ゆーーいっ!」 緋色だ。 「…緋色。」 すぐにまた視線を緋色から、机に落とす。 …前までだったら、うるさいほど真城が絡んできた。 でも… 今は、それがない。