「美浜サンと須藤君がッ!!」



朝登校してから周りから聞こえてくるのは



すべてこの2人の話。



「沙羅ッ、結ばれちゃったじゃんッッ!!」


「あぁー、そうだねー・・・。」



もうどうでもよくなった・・・・・。



響はやっぱり美浜サンだったんだね。



パチンッ!!



「何やってんの、沙羅?」


「気合い入れてんのッ!」



さっきの音は自分の頬を叩いた音。



気合い入れて頑張んなきゃね?



クヨクヨしてたって何にもなんないッ!!



あたしたちは『親友』で十分なんだよ。



それ以上でもそれ以下にもならないんだよ。



きっと響だってそう思ってる筈だもん。



とにかく前向きにね!



俯くと涙がこぼれそうだから。