そんな中、 唯にはひとつの決心が できていた。 ――――キーンコーン チャイムが鳴り、あっという間に放課後。 周りのクラスメートは教室を素早く出ていっていた。 渚も急いでバックを持ち、早足で靴箱に向かう。 ―――その時だった。 ――――ガシッ と誰かに腕を捕まれた。 ピタッと足を止め、ゆっくりと後ろを振り替える。