「まぁ、でもさ!!隣のクラスとかにも理由あって女子なのに男子の制服着てる人いるし、いいんじゃない!?」
一人の女子がフォローする。
「では、あの席が梅村さんの席です。」
ウチは先生が指指した席に向かい、ゆっくりと腰を下ろす。
――――キーンコーン
その途端、すぐにチャイムが鳴った。
すると、
「ねぇ」
と、さっき渚をフォローした一人の女子が話しかけてきた。
「ねぇ」
渚は無視して本を読む。
「ねぇ…………ねぇ!!聞こえるんでしょ!?」
さっきより相手は大きな声で言う。
渚はその瞬間、勢いよく立ち上がる。
