「姫~、もう少し、俺らのクラスでゆっくりしていきなよ」 「姫がいるだけで、空気がおいしく感じるぜ~」 男子達ジャマ!! 噂の王子が見えないじゃない!! 「ギャーギャーやかましいんだよ、黙れ」 その声でクラスがしーんとなった。 声のするほうを見ると女子がいっぱい。 女子までもが私を見ている。 「ちょっとどいてね?」 真ん中から女子のかたまりを抜けて、出てきたヤツがいた。