「優姫~? なにが“私の美羅乃”よ!?」 中に割って入ってきた女子の名前は京坂 優姫〔きょうさか ゆうき〕。 私の親友である。 私を唯一、「姫」と呼ばない存在。 「私の美羅乃になにかまちがいでも?」 「おおまちがいよッ!!」 「美羅乃なら、私が王子様になってもいい~☆」 「冗談はよしてよね」 優姫とは、毎日、こんなアホな会話をしている。 でも、私にとって優姫はとても心強い。