「すぐ治るから、私の手を離して」







「バカ、おまえ女子だろーが」







ぺたッ







肘にばんそうこうを貼ってくれた。






「これでよし。
チャイム鳴るからはやく行けよ」







ドキッ






きゅ...、急に優しくなっちゃって......。






しかも、今の「ドキッ」ってなによ!? 「ドキッ」って!







「ありがとうなんか思ってないんだからね!!」





私はそう言って走り出した。