「そろそろチャイム鳴るから私は急ぐわ! 次に会った時、絶対あやまらせてやるんだから!」 「あやまるのは、おまえだろ?」 「アンタにかまってるヒマなんかないの。 じゃーね!」 一之瀬楓に背を向けた。 「待てよ」 手首をつかまれる。 「もうーッ! 今度はなに!?」 「そこ....、すりむいてる」 ひとさしゆびの方向に目を向けると肘がすりむけて血が出ていた。