隣の席の鈴木君

「そんなモノ、吹き飛んじゃった。

早く行こう、スイートルーム♪」


語尾には、

見えない♪が見える始末。

でも、そんな私を、

可笑しそうな顔で見てる鈴木君。



「何が可笑しいの?」


「いや、楽しそうだなと思って」


「うん!楽しい♪」


「…プッ」


じゃれ合いながら、
(私だけですが・・・)


ホテルロビーに入り、

チェックインする。


「鈴城出版社の者ですが」

「ああ、お待ちしておりました。

今人気のスイートルームの取材とか・・・

たくさん宣伝してくださいね」


そう言って微笑む、支配人。

私たちもその笑顔につられて、

笑顔で頷いた。