隣の席の鈴木君

・・・最後まで、

鈴木君は、美智子先生から離れなかった。

…私は、龍之介の傍を、

離れられなかったから、同じ、だけど。


・・・ホテルの外。

龍之介を見送る。


「今夜は楽しかったよ」

「私もです」



「これから、また話さない?」

「…すみません、まだ仕事中ですから」

…もう、終わったんだけどね?


「そっか・・じゃあ、また今度」

「はい、」


タクシーが見えなくなるまで、

見送った後、ホテルに後片付けをしようと振り返ると、

私の目に飛び込んできたのは・・・



「仲良さそうだったな?」

ムスッとした顔の鈴木君だった。


「・・・そっちこそ」

私は無表情に答える。

…だって、鈴木君、

ちっとも、私の事なんて、

気にしてなかったくせに・・・