隣の席の鈴木君

それから二日後、週末の金曜日。

今私はちょっとこじゃれたドレスを身に付け、

ホテルの一室に立っている。

これから今何が始まるかって?

…決して、プライベートな事ではない。



「今回受賞された・・・」


・・・そう、

今夜は、とある小説家の受賞記念パーテイー。

しかもその小説家は、

私と鈴木君の担当の女流作家。

こんなに喜ばしい事はなかった。


「おめでとうございます、美智子先生」

「ありがとう・・・でも、

私はパーテイーが大っ嫌い」


「・・・まぁ、そう言わず、料理を堪能しましょうよ」

そうなのです、大場美智子先生は、

こういう公の場が大っ嫌い。

それを宥める為に、私はこうやって、

美津子先生の付き人を買って出てる。


「おめでとうございます、美津子先生。

今日はとても素敵なドレスで・・・

とてもよくお似合いですよ」

歯が浮くような甘い言葉を発した人物。