隣の席の鈴木君

「カッコいい」

そう言って、漫画のように、

目がハートになってるんじゃないかと言う

そんな表情の私。



「・・・」

言葉は発さないものの、

こめかみをピクッと動かし、

眉間にしわを寄せた鈴木君。




「君たちが、鈴城出版の担当者?」


そう言ってニコッと微笑んだ龍之介。


私はサッと自分の名刺を差し出した。

「西野聡美です、宜しくお願いします」


「…鈴木正宗です、宜しくお願いします」

対照的な私たちの顔を見比べた龍之介は、


「…よし、決めた」

そう一言。


その言葉の意味が理解できなくて、

私と鈴木君は、黙ったまま龍之介を見つめるしかなかった。