隣の席の鈴木君

「じゃあ、帰ってもいい?」


「・・・行くぞ」


…ほら、答えは一つしかないんじゃない。

それだったら聞かないでよ。

・・・

そんな私の気持ちを知ってか知らずか、

門に備え付けられたインターホンを押す鈴木君。


間もなくして、

お手伝いさんらしき人が出てきて、

私たちを中に案内してくれた。


「龍之介様は、今離れで作業中です。

応接室にお通ししますので、しばらくお待ちください」


「「わかりました」」


私と鈴木君の声が重なった。


応接室に通された私たちは、

コーヒーをいただきながら、龍之介が来るのを待った。


「お待たせして申し訳ない」

そう言って応接室に入ってきた龍之介と言う男。

その男を見て、

私と鈴木君の表情は、全く真逆のモノだった。