隣の席の鈴木君

「もう帰っちゃうの?」

ケンカしたまま、

帰っちゃうの?



「明日の10時に、ここに来るから」


「・・・え?」


ポカンとしたまま、鈴木君を見上げる。



「…デートだよ。

せっかくの休みだし」



「・・ホント!!

・・・奏の事、怒ってないの?」

恐る恐る訪ねる。


鈴木君は溜息を一つして、

困ったように笑った。


「怒ってない。

怒る方が、お門違いだよな・・・

聡美が悪いわけじゃないのに…ゴメン」


鈴木君の言葉に、ブンブンと首を振った。


「奏の事、私の方こそゴメン」

ポツリと呟くと、鈴木君は私を抱きしめた。