隣の席の鈴木君

いつまでも持ってられちゃ困る。

こうやって、ラブラブな時間を邪魔されたくないし。


私が手を出すと、

パチン!

と、勢いよく手を叩かれた。


「イタッ!何で叩くの?!」

「返そうと思ってきたんだけど、

返すの止めた」


相変わらずの笑顔で、

奏が言い放った。


もちろん私と鈴木君は、

目を見開く。


「鍵は聡美の物だ。

ちゃんと返せ」


鈴木君の言葉に、

奏の笑顔は消えた。


「オレはアンタを聡美の彼氏だなんて認めねえ。

鍵は返すつもりはないから」

そう言った奏は、

足早にこの家から去ってしまった。