隣の席の鈴木君

「「コイツ、誰?」」

鈴木君と奏の声が綺麗に重なった。

…どちらから先に紹介しようかな。


・・・う~ん。


「鈴木君あのね、コイツ、

私の幼稚園の時からの腐れ縁で」


「腐れ縁は余計だ」


「…うるさいよ、奏」

「・・・」


「幼なじみの安田奏。

カメラマンなんだけどね、一年だけ、

ルームシェアしてたの・・・

あ!勘違いしないでね?元カレとかじゃないから」


鈴木君の怪訝な顔つきに、

私は慌ててそう言った。

実際、付き合ってたわけじゃないし、

勘違いされるのも嫌だし・・・


「ふ~ん」

そう呟いて、奏に冷たい視線を送った鈴木君。


「奏、こちら私の彼氏の、鈴木正宗さん。

奏と同じ年だよ。

・・・ところで、この家の鍵、

返してよ・・・」