「はぁはぁっ‥…」 走った。 誰かにぶつかっても、先生に注意されるのも気にせずに…。 とにかく教室から離れたかった。二人の姿を見るのが苦しい… 嫉妬だってことは分かってる。 分かっていても… 「うっ…‥っ」 静かな裏庭の真ん中…‥ 誰もいないところで私は問い掛けた。 「ねぇ…どうしたらいいの?」 答えてはくれないけれど‥優しい風の音が私の心を落ち着かせる。