屋上へ出ると、強い風が吹き付けてきた。


風の音だけが響き渡っている。



「─…真紀‥?」


周りを見渡しても真紀の姿はない。



まだ来てないのかな…
しばらく待ってよう。



私はその場に腰を降ろして座ろうとした。



「ちゃんと来たんだ」