浅田 真紀。同じクラスの女の子で渚と同じく中学からの友達。 最近は話すことも少なかったので、いきなり話かけられた私は少しビックリしてしまった。 「なんか悩み事?」 カタンと近くの机の椅子を持ってきて座った。 「なんもないよ?」 私は笑ってみせた。 多分、ひきつっていたんだろう。 真紀はすぐに疑いの目を向ける。 「嘘はダメだよ心っち」 なぜか真紀の笑顔は冷たくて…‥ 私は少し怖くなった。